
プロパンガス代、最近高くない?
賃貸住宅に住んでいると、こんな風に感じることございませんか?
プロパンガスは都市ガスと違って、料金や供給の仕組みが物件によって異なります。
この記事では、我が家の実際の請求額を紹介しながら、以下についてまとめます。

IHに変更すれば必ず光熱費が安くなるという訳では無いので、
ご自身のご家庭に当てはめたときの検討材料として参考にしてみてください。
プロパンガス代が高い。でも賃貸だからガス会社を変えられない
プロパンガスを使っていて、ガス代が高いな~と思ったとき、まず思いつくのがガス会社の変更ではないでしょうか。
ところが、賃貸住宅では自分の判断だけでガス会社を変更できない場合があります。特に賃貸集合住宅では、ガス供給事業者を入居者自身が選択・変更できないケースがあることを消費者庁も案内しています。

プロパンガスが高いから、
安い会社に乗り換えよう!
とは、簡単にはいかないということです。
我が家のプロパンガス代は26,301円だった
我が家は賃貸住宅で、2人暮らし。
お風呂はシャワーを使っていて、プロパンガスは主に給湯と調理に使っていました。
そんな我が家で、2025年5月のガス料金を確認してみると……


26,301円?
2人暮らしシャワーのみで?
もちろん、この金額だけを見て「誰でも高い」と判断できるわけではありません。
LPガス料金は、契約内容や使用量、地域、料金単価などによって変わります。
それでも我が家としては、さすがに高いなぁと感じる金額でした。
そこで、ガス料金そのものを下げる方法を考えることにしました。
ガス会社を変えられないなら「ガスを使う量」を減らす
ガス会社を変更するのが難しく、都市ガスへ変更することもできない。
それなら、ガスを使わない方法に変えるという考え方があります。
我が家の場合、ガスを使っている場所はキッチンと風呂場です。
せめて料理だけでも電気に変えればコンロで使っているガスを減らせるのでは?と考え、検討したのがIHクッキングヒーターでした。
もちろん、この時点ではIHにすれば絶対に安くなるとは考えてはいなかったのですが、とにかく何とかしなければの思いで購入を決心いたしました。
また、IHにすることでガス代は減るが、電気代が増える可能性があることはある程度想定内でした。
以上より、ガス代がどれくらい減るのかだけでなく電気代がどれくらい増えるのかまで確認してみることにしました。
実際にIHクッキングヒーターを導入してみた
我が家で購入したのは、アイリスオーヤマの2口IHクッキングヒーター「IHK-WT41-B」です。
実際に設置してみた写真がコチラ▼


当時の購入価格は、
- IH本体:14,800円
- 台座:2,400円
- 合計:約17,000円
※上記は筆者が購入した当時の価格です。現在の販売価格とは異なる場合があります。
メーカー公式情報では、この機種はAC100Vで、定格消費電力は1,400Wです。
つまり、少なくとも我が家ではIHを導入するために約17,000円の初期費用がかかっております💦
IHに変えて、実際にガス代はどうなった?
ここからが、我が家で実際に確認した結果です。
IHを導入する前の2025年5月と、導入後のガス料金を比較してみました。
| 月 | ガス料金 |
|---|---|
| 2025年5月 | 26,301円 |
| 2025年6月 | 18,245円 |
| 2025年7月 | 10,670円 |
2025年5月は26,301円でしたが、IH導入後の2025年6月は18,245円。
さらに2025年7月には10,670円になりました。
数字だけを見ると、かなり大きく下がっていますが、IHを使えば電気を使うのでガス代だけを見るのではなく、電気代も確認してみます。
ガス代が下がった一方で、電気代はどうなった?
IHはガスではなく電気を使って調理します。
そのため、ガス代が下がったとしても、その分の電気代が増えている可能性があります。
我が家の電気料金は次のようになりました。
| 月 | 電気料金 |
|---|---|
| 2025年5月 | 4,510円 |
| 2025年6月 | 7,187円 |
| 2025年7月 | 7,660円 |
5月の4,510円から7月の7,660円を見ると、3,150円増えています。
一方、ガス代は、26,301円 → 10,670円なので、15,631円減っています。
単純に差し引くと、15,631円 − 3,150円 = 12,481円の節約となります。
この結果だけで、IHにしたら毎月12,481円節約できると考えることはできません。
電気代やガス代は、季節、調理時間、ガス料金、単価電気料金、単価料金プラン等々の様々な要因により変わる可能性があるためです。
今回の数字は『我が家では、この期間の請求額がこのように変化した』という実体験として見ていただくのが適切です。

ガス代だけではなく、
ガス代+電気代で考えることが大事
プロパンガスとIHを比較すると?
IHへの変更を考えるときは、単純に「どちらが安いか」だけではなく、料金・使い勝手・設置条件などをまとめて確認すると分かりやすくなります。
| 項目 | プロパンガス | IH |
|---|---|---|
| 調理に使うエネルギー | ガス | 電気 |
| 基本料金 | 契約による | 電気契約による |
| 使用料金 | ガス使用量による | 電気使用量による |
| 火 | 使用する | 使用しない |
| 掃除 | 五徳などの掃除が必要 | 天板を拭きやすい |
| 初期費用 | 既存設備による | 本体・台など |
| 賃貸での設置 | 物件による | 物件・電源などによる |
どちらにも、それぞれ特徴があります「IHのほうが必ず安い」ということではありません。

自宅の料金単価や使用状況を
確認して判断する必要があるね
賃貸でIHに変更する前に確認したいこと
賃貸住宅でIHを使う場合は、購入する前にいくつか確認しておきたいことがあります。
IHには100Vタイプと200Vタイプがあります。我が家で使用したIHK-WT41-BはAC100Vタイプです。
一方で、200VのIHを設置する場合は、専用回路や電気工事が必要になるケースがあります。
IHの機種によって必要な電源条件が異なります。
IH以外にも、電子レンジ、電気ケトル、ドライヤー、エアコンなど、電気を大きく使う家電があります。
IHと他の家電を同時に使うことで、ブレーカーが落ちる可能性もあります。
賃貸住宅の場合、現在設置されているガスコンロが、
- 自分で購入したものなのか
- 大家さんの設備なのか
- 管理会社・オーナー側の備え付け設備なのか
を確認してください。
設備として設置されているものなら、勝手に撤去すると退去時のトラブルにつながる可能性があります。
IHを置くために、ガスコンロを撤去する、コンロ台を変更する、コンセントを増設する、配線工事をするなどの変更をする場合は、事前に大家さんや管理会社へ確認しましょう。
退去時に元の状態へ戻す必要がある場合もあります。
IHでは使用できない鍋やフライパンがあります。
例えばIHK-WT41-Bでは、材質や鍋底の形状などについて使用条件が指定されています。
今使っている調理器具がそのまま使えるとは限らないため、購入前に確認しておきましょう。
2025年4月からLPガス料金のルールも変わった
プロパンガス料金については、2025年4月2日から新しいルールが施行されています。
LPガス料金は、基本料金、従量料金、設備料金の3つに整理して通知する仕組みになりました。
消費者庁も、賃貸住宅のLPガス料金について、契約前に料金の内訳などを確認するよう案内しています。
特に賃貸住宅では、毎月のLPガス料金が高いと感じたときに、請求書や料金表を確認することが大切です。
設備料金が記載されている場合は、その内容も確認してみましょう。
なお、2025年4月2日以降に締結するLPガス販売契約では、賃貸住宅について、事前の合意がない場合の設備料金の費用負担には原則として制限があります。既存契約には経過措置があるため、自分の契約時期なども確認してください。
※制度は変更される可能性があるため、最新情報は経済産業省・消費者庁などの公的情報も確認してください。
IHを検討する余地がある人
今回の話を踏まえると、例えば次のような人はIHへの変更を検討する余地があります。

※この条件に当てはまる=IHにすれば節約できるということを確約するものではございません。
IH以外にもプロパンガスを節約する方法はある
IHを買うほどではないという人もいると思います。
その場合は、まず現在のガス使用状況を確認してみるのも一つの方法です。
まずは請求書を見て、基本料金、従量料金、設備料金、ガス使用量を確認します。
高いと感じているだけでは、どこを改善すればいいのか分からないので、まずは数字を見るところから始めます。
お風呂の給湯にガスを使っているなら、シャワーの使用時間を短くすることで使用量を減らせる可能性があります。
洗い物などでお湯を使っている場合、必要以上にお湯を出し続けないことも対策になります。
追い焚き機能を使っている場合は、使用状況に応じて追い焚き回数を減らすことも考えられます。
- 調理時間を短くする
IHに変更しなくても、鍋にふたをする、電子レンジを活用する、余熱を利用するなど、調理方法を見直すことでガス使用量を減らせる場合があります。
つまり、
「プロパンガス代を下げる=IHを買う」だけではありません。

ガスを何に使っているのか
確認することが第一歩!
まとめ|プロパンガス会社を変えられなくても、考え方は一つではない

※グラフの数字は、見やすさを考慮して概算値で表示しております。
我が家では、2025年5月にプロパンガス代が高騰したことをきっかけに、料理に使っていたガスコンロをIHに変更。
その結果、我が家の請求額は、
ガス代:26,301円 ⇨ 10,670円
電気代:4,510円 ⇨ 7,660円
となっており、IHを導入するかどうかを考えるときは、
「ガス代がいくら下がったか」だけではなく、「電気代がいくら増えたか」まで見ることが重要です。
また、IH本体と台座で約17,000円の初期費用もかかりました。
今回の結果は、あくまで我が家の実体験で、家庭によって諸条件が違うため同じ結果になるとは限りません。

自分の家ではどうなのか
考えてみましょう!
まずは手元のガス料金と電気料金の明細を確認するところから始めてみてはいかがでしょうか。
本記事をご覧いただきありがとうございました。
少しでも同じような悩みを抱えている方のご参考になれば幸いです。
■参考情報・出典等
- 消費者庁「賃貸住宅のLPガス料金 賃貸借契約の前に確認しましょう」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/caution_038 - 経済産業省「LPガス料金の表示・計上方法に関する新しいルール」
https://www.meti.go.jp/press/2025/04/20250402001/20250402001.html - アイリスオーヤマ「IHK-WT41 取扱説明書」
https://www.irisohyama.co.jp/products/manual/pdf/107274.pdf - ⇩今回ご紹介したIHクッキングヒーターはマルの楽天ROOMに掲載してます⇩

※制度・製品仕様などは変更される可能性があります。LPガス料金制度については2026年3月時点で確認しています。

